店主日誌
 
5/13(火)

 例年のごとく、弘前の津軽三味線全国大会に出店する為、今回は私のほかに山口真明、そして初めての倉橋勝の3人で2日に青森入りした。その夜のうちに出店準備を済ませて、プログラムに8月のコンサートのチラシを折り込ませてもらう。1200枚位3人で一気に折り込んだ。

 3日は早朝、私と倉橋は青森へ向かい、青森大会の2日目、文化会館の前でチラシを手渡しした。そして私は弘前に戻り市民会館で山口と合流。一方倉橋は青森大会を程ほどのところで切り上げ今度は金木へ向かい、4日の朝、金木公民館の前でチラシをまく。もちろん、それぞれの主催者に了承を得たことはもちろんのこと。

 そして連休明けは20周年セールのお知らせと共に封筒に入れる作業に追われて、ここでやっと一息。

4/23(水)

 店の前の桜の新緑が目に鮮やか、日ごとその緑を増してゆく。山口真明が毎日皮張りにイイ汗を流している。何回も失敗してこないだまで出来なかったことが、ある日嘘のようにクリアする。そしてまた壁に当たり試練の末に小さな丘を越えてゆく、そんな日常の繰り返し。今の時期、そんなに張替は多くないが、有難いことに青森の津軽三味線大会が近いせいもあってか津軽のお客様のものが多く来ている。

 また、ころんで天神を壊してしまった方や古くて珍しい六つ折れの三味線の張替を持ち込む方、飛行機で外国へ持って行こうとした三味線が向こうに着いたら棹が割れていたという気の毒な方も来る。毎日いろんなお客様とお話をさせていただいていると、1丁の三味線に対する持ち主の接し方、その三味線の歴史も見えてくる。

 そう言えば、10年以上も預かったまま引取りに来られないお客様の三味線もある。古い長唄の三味線だが良く知っているご高齢の方のものなので大事に保管してある。しかしずいぶん前に行方がわからずになったまま・・・お元気でいれば良いが。歌舞伎座の黒御簾で活躍し、晩年は北陸の温泉で芸者の人たちに教えに行く時に必ず持って行ったという三味線、そしてその後、ウチのちとしゃん亭で何回もお客様を楽しませて下さった三味線。

4/20(日)

 いよいよ明日からチケットの発売が開始される。制作態勢も準備万端、今日までかなり先行予約が入っている。どの日も売り切れ必至といっていいだろう。

 10年前にちとしゃん亭10周年記念で同じように1週間連続コンサートを主催した。あの時と比べるとお客様の勢いが断然違う。メジャーになったプレーヤーもいるし初登場もいるが、全体に三味線プレーヤー達により力がついた感がある。観客の皆様はその周知の、力のあるプレイを見たいと早くから期待して、少しでも良い席を取りたいと願っている。発売前日でまだ気の早い話だが、4ヵ月後の公演当日、期待で膨らむ満員の観客の熱気が今から見えるようだ。

4/8(火)

  8月のコンサートの制作準備で追われている間に桜が咲いて、ゆっくり見とれる間もなくすっかり散ってしまった。チラシ、チケットの制作もやっとめどが立ち、昨日から先行予約も開始した。順調に全国から電話が鳴り響き、メールの申し込みも相次いでいる。

 日比谷の津軽三味線コンクールでは三味線かとう総動員で入口に立ちチラシをまいた。お客様の出演メンバーに対する驚きの顔が期待の表情に変わるのを何回も目撃した。

 どこかにも書いたが、現代最高の三味線プレーヤー達が、新しい芸術に挑戦して新しい何かを生み出す瞬間を、渋谷とか下北沢とか、いわゆる“文化村”ではなく、ここ下町、町屋で最高水準の三味線アートをご覧頂きたいと思っている。

3/11(火)

 今日は開店記念日。1989年3月11日に三味線かとうは誕生したので今日から20年目に突入した。同時にちとしゃん亭もこの年から始めたのでこれも20年経つ。これを記念して6月には『開店20周年記念セール』を行い、8月には超豪華メンバーによる『ちとしゃん亭20周年記念ライブ』を行う。そんなわけで今年は特にタフな一年になる。


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