店主日誌
2004年6月

6/27(日) 何日ぶりの休日だろう。昼まで何も考えることなくひたすら寝た。午後は店でセール後の直し物、納品などの整理をする。

 さて、これから考えることは一つ、8月21日の『東京バトル』のみ。プログラム、進行のことなどずーっと頭から離れることは無かったが、いよいよこの事だけに没頭する時間が来た。
6/22
(火)

 一昨日、半期に一度の感謝セールが終わった。8日間天気にも恵まれ、お客様が途切れることは無かった。楽日の閉店後、缶ビールなどを買ってきて打上げの乾杯をする。ビールは最高にうまいが、さすがに皆ヘトヘトで冗談がいつものようには続かない。

 台風6号は四国を直撃して関西を通過して日本海へ。今日は朝からこたえる暑さで、朦朧として皆の目がウツロ。何にも考へられナハ〜イ。。

6/11
(金)

 昨日の朝日新聞夕刊のマリオン紙面に上妻宏光さんがA3面くらいの大きさの記事が掲載されていて、三味線かとうも片隅にあり、8月21日の『東京バトル』も告知されている。(web版はこちら

 そして先程一冊の本が届いた。『邦楽器づくりの匠たち』(奈良部和美著・ヤマハミュージックメディア発行)で、一噌幸弘、林英哲、木下伸市、沢井比河流、中村明一というトッププレーヤーたちが絶大の信頼を持って、笛、太鼓、三味線、筝、尺八それぞれの職人たちを推薦している。プレーヤーと職人の関係、生き方、仕事のあり方などを詳しく聞きだした入魂の一冊だ。

 木下伸市さんは有難くも私どもを推してくださり、私が三味線製作ということで登場する。全く身に余りすぎる光栄というもの。

 私が舌足らずにも語る内容は皮張りの仕事のことだけでなく、私の修行時代から、父のこと、三味線かとうの成り立ち、ちとしゃん亭、エレキ三味線、サイレント三味線、すべらない糸巻、そして今まさに進行中の『東京バトル』のことまで30ページに及ぶ。

 著者の奈良部和美さんは日本経済新聞の記者で、私どもが主催した本條秀太郎『海照』コンサートの直前に取材を受けて以来13年以上も何かとお世話になっている。

6/10
(木)

 13日から20日まで恒例の感謝セールを開催するが、その準備で追われている。例年のこととはいえ、DM発送から始まり、プライスの変更、展示品の整理、修理品がいっぺんに来たときの対応等に慌てないためにあちこちの片付けで毎日が過ぎていく。

 そんな中、4日は近くの小学校で『伝統工芸職人教室』というのがあり、朝早くから学校に「出勤」し、午前中いっぱい仕事を勤め上げる。相手が子供なので手抜きが出来ない。おかげで仕事が大いにはかどった。

 その翌日は、江戸東京資料館で行われた大條和雄出版記念講演を拝聴する。津軽三味線の系譜を遡り、津軽三味線の始祖仁太坊の誕生から現代の津軽三味線の隆盛までを、限りない愛情と批判をこめ、渾身の力を振り絞って語った。