店主日誌
2005年4月

4/28
(木)
 連休前の慌しい片づけが毎日続き、さて次は津軽三味線恒例の最大イベント、弘前と金木の全国大会だ。今年も若い有望なプレーヤーの出現が期待されている。誰が誰とは言わないがとても楽しみな大会になるだろう。今年は両山口が二人で弘前の出店に赴く。日比谷の時のように夢絃21とサイレントを中心にブースを設営するつもり。すべらない糸巻も全国の人たちに良く見て頂きたいと思っている。
4/20
(水)
 第33回ちとしゃん亭も無事に終わる。どれだけ楽しく熱く盛り上がったかはご覧になった方々のみぞ知る。

 桜の新葉が春雨に濡れてみずみずしく輝く。次のスケジュールに移る前に店を一歩出て、この甘い香りをゆっくり、大きく、吸いこもう。

4/15
(金)
 ちとしゃん亭前日、久しぶり早朝6時より準備を開始する。店内は足の踏み場も無いほどで片付け中の品物や昨夜エレキやサイレントを仕上げたそのごみで散乱している。さあ、ちとしゃん亭の為に塵ひとつ無いよう綺麗にして、後で混乱なきように整然と移動するのだ。
   『今日の一枚』も更新しよう。1週間前、店の前を映したものなので桜は満開、大分散ったが明日は残りのピンクの花びらが外に溢れたお客様の頭上に降りかかることだろう。
   すっかり春らしくなったが、今回のちとしゃん亭はいつにも増して、きっと熱い一夜になるに違いない。
4/13
(水)

 日比谷の津軽三味線コンクールのことについてちょっとだけ記しておこう。一般の部優勝は新鋭、阿部金三郎君、準優勝は阿部銀三郎君で高橋秀三郎さんのご子息の兄弟が受賞した。
  そしてもう一人準優勝に輝いたのが、16日のちとしゃん亭にゲスト出演して下さる松橋礼香さんだ。私が今までに聞いた中で一番落ち着いて、美しい音色の三味線だった。

 ロビーではM・山口苦心のブースが思惑通り賑わった。『夢絃21』をサイレントで或いはエレキで試弾きする人が相次ぎ、MとSは代わる代わるギターとベースを持ち替えバッキングに務める。もちろん、大きな音は迷惑なので楽器はそれぞれサイレント状態、集まった人たちは蛸足のように何本にも伸びたヘッドホンで聴く。その度に驚嘆の声が上がり益々盛り上がり・・・。
  しかし次から次に弾いてくれる10代のプレーヤーたちのなんとリズミカルでしなやかで逞しい指の動きよ。