店主日誌
2003年3、4月
 
4/26
(土)

 このところ相次いで三味線かとうの関連する新刊本、新聞記事などが出た。

 木下伸市著『津軽三味線スタイルブック』(シンコーミュージック)には私が仕事をしている写真など6頁にわたり掲載される。

 『アナザー・ヒーロー』(小学館)は“New Age津軽三味線奏者上妻宏光を支えるAnother HERO”として。何ともおこがましいのだがこれも6頁にわたって掲載。

 そして西潟昭子著『やさしく学べる三味線教本』(汐文社)A4判の見開き2頁に仕事の写真が。この写真を撮ってくださったのがおそろしや、自然風景写真で著名な竹内敏信先生ナノダ。

 4月8日には日経流通新聞に主にエレクトリック三味線の事が大きく写真入りで掲載された。

 4月16日の読売新聞夕刊には店のことではないが木下伸市氏と上妻宏光氏の写真が並んでデカデカと取り上げられた。「津軽三味線世界へ飛躍」の文字が躍る。

 去年の暮れから1月に放映された本條秀太郎先生の『三味線ちんちり連』にも出演させていただいたが、このような一連の事は私どものような歴史も浅いちっぽけな三味線屋には「有り難い」ことだと心底思っている。この有りうべからざる光栄を重く受け止め、皆様のご厚情に報いられるように精進しなければと心に命じて。・・・う〜ん、やはりオモイ。

4/25
(金)

 目まぐるしく過ぎる1日の速さに頭の整理が追いついていかない。先日グラグラ〜っとめまいを覚えた。普段およそ風邪熱、頭痛、めまいなどはまるっきり縁がない私がたまにこんなことがあるともうダメェ〜という感じだ。まったくもって恥ずかしいくらいにか弱い。店の皆に「帰って寝まっシュ」と早々と帰宅しワンカップ大関を一杯飲んで眠ろうとしたところへ、最近お付き合いを始めた方たちから初めての魅力的なお誘いがあった。こんな状態だからと一旦は断り布団に入ったのだが、少ししてむくむくと起き上がり、ちょっと良くなったかなァなんて、身支度もそこそこホイホイと電車に乗って30分、なんとも楽しい時間を過ごしどうやって帰宅したのか前後不覚の泥酔。玄関に倒れこんで2時間、その後自力で2階まで這い上がり板の間で朝まで寝ていたそうだ。

 翌日は昼まで2日酔い。久しぶりの休みで気が緩んだのか、体はボッロボロの弛緩状態。静かなあたりさわりのない映画でもだらだら見よう思ったが借りたビデオは阪本順治監督『鉄拳』、塚本晋也監督『東京フィスト』。なんでこんなのを借りちまったんだと思う瞬間もなく2作のギラギラ物語に目は真っかっかに充血し、疲れは一気に回復した。

3/11
(火)

 今日は開店記念日。信頼できる力強いスタッフと共に一日一日を大切に積み重ねよう。

 店を開店した当時、友人の会社の壁に『農民の心得 十ヶ條』というのがあって、その文章が気に入りその友達から同じ色紙を入手してもらい、以来店の奥の壁に飾られた文に曰く「一、農に生きる者は先ずは土造りに始まる 一、農を営む者は田畑を愛することである 一、農の喜びは作物の収穫である 一、農の道は人間が生きる総べての道である・・・」
サア、15年目ノ、ハジメノ、イイ〜ッポッ! 

3/3
(月)

 日本経済流通新聞取材あり。取材のたびに今の店のあり方を自身に問う事になる。

 夜、和音に西潟昭子さんのライブを見に行く。子供のようにはしゃいで三味線を演奏する西潟先生が可愛らしい。最後の玉木宏樹作曲「オリムポスの饗宴」は圧巻。