店主日誌
2006年
9月

9/16(土)

 先週、季節遅れの夏休みを頂き、岐阜の郡上八幡と下呂温泉そして高山まで行ってきた。郡上八幡は2回目だが民宿に2泊して郡上の町をぶらぶらゆっくり歩いた。吉田川にかかる新橋の上から12m下の川へ飛び込む10代後半から20代の若者たちの潔い跳ね姿に驚く。翌日は隣の橋の下で水着に着替えて岩の上に横になり少しの時間だったが念願の日光浴をした。この橋からも飛び込む5人の少年たち。高さは新橋とほぼ同じだと思う。軽々と飛び込む豊富な経験のありそうな子と、いざ飛ぶと言う時に何回も躊躇して最後は顔面蒼白で心臓が止まっちゃうんじゃないかと言うほど緊張で引きつった顔のまま飛び込む子もいる。一度欄干に上って身構えたが長い逡巡の末、すごすごと後じさりし退散の子もいる。陽にきらきら輝く吉田川に浸かり、軟らかい流れにゆったり身をゆだねて鮎と一緒に泳ぎながら、時々橋を見上げてはそんな光景を繰返し眺め続けた。川から上がる時、「地元なの?」と飛び込みの一番うまい坊主頭の子に聞くと「いいえ、滋賀からです」という爽やかな笑顔がとびきり眩しい。夜は郡上踊りの輪に加わり一緒に踊る真似もした。来年、踊りを覚えてまた来たいと思った。

 そうだ、お客様から預かった胴はどうなったか? 岐阜から帰ってきたら留守番のメンバーから最初にその報告を受けた。お客様がまだこちらに送っていなかったとのこと・・・フ、先ずは何より。

9/2(土)

 『東京バトルU』が無事に終わった。この夏は毎日がとんでもない速さで過ぎた。
昔見たモノクロ映画、姿三四郎と桧垣源之助の決闘シーン(誰も知らないだろうが)での物凄い速さで飛んでゆく雲を何回も思い出した。SF的な超音速的速度ではなく、風雲急を告げる生々しく人間的な速度とでもいうか、温かくて未来を予感させる夢の機関車のような・・・。何を言ってんだか、また戯言を・・・と誰かの声が聞こえてくる。

 全てが終わって、トラブルがないのが何よりだった。と言っている矢先、お客さんから
「この前、送った張替まだ?」と電話がかかる。ぎエ!? うちのメンバー人一人ずつに聞くが、わかりません、知りませんの答えばかり。ワタシもわかりませんデス。お客様からお預かりしている物を次から次にチェックしたがお預かりした記録がない・・・、困った。