店主日誌
2005年11〜12月

12/31
(土)

 そういえば前述の続きになるが、近くの中学校で明日が本番という日、S&M山口両氏が『パッション』を大音量で練習の真っ最中、ご近所の太鼓打ちさん(もうとっくに新聞などでバレバレ)が突然お店に入ってきてニコニコしながら「ボク、明日はスケジュール空いてますけど。」ときたもんだ。「いやあそんな一流のプロの方が出るようなもんじゃありませんよ」とわたくしがへらへら応える。二人がプロ氏の前でテレながら練習を再開すると益々ノってきて「ダイジョーブ、空いてますから」。シーケンサーで作ったバックにギターと三味線で最後の仕上げの練習をしているところへそんな大それたことを。困ってしまうゼ、駄々っ子なんだからもう。ご近所の太鼓打ちさんもう一度「ホントに俺はいいっすよ!」。そこまでいわれてお断りするのは失礼というもの。しかし、まるでシロートのリングに亀田興毅が飛び込んできたようなもんでんがな・・・。というようなことありて続きはニュース欄にて掲載のような。

 その後も年末まで年の瀬らしく慌しく過ぎ、とうとう2005年も大晦日。先日、全てのスケジュールを終えたところでいつものように2日間ミーティングを行った。今年一年を振返り、来年の構想などゆっくり話し合う。今年も様々な出会いがあり、新しいことも試みてきた。ニッポン列島厳しい寒さに覆われている状況だが、夢見ることを忘れず、働くことに喜びを感じられるような新年を迎えられるようにしたい。

 何よりも今年一年、御贔屓下さいましたお客様方に有難く感謝致します。

 来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。合掌。

12/4
(日)

 あ、早くも12月。毎日何をやってきたんだろう、今までの日々を振返ることもなく・・・ただ時の流れの速さのみ痛感す。

 そうこういううちに、“ちゃんちゃかちゃんちゃん・・・”と決してうまくはない、ソボクというより、たどたどしい三味線の音が聞こえてきた。店内でS&M山口両氏による練習が始まった。近くの中学校から依頼されて、出前ミニちとしゃん亭というところか。

 先日のちとしゃん亭での『あらしのよるに』を卒業生のためにやってくれという知人からの申込み有り、それだけではもったないので二人の名演奏の出番ということだ。音を出しながらの打ち合わせが聞こえてくる、誰でも知ってる『涙そうそう』をやろうか、『そうらん節』もいいな・・・。なぬっ!『パッション』とな?

11/17
(木)

 3日から9日まで1週間、歳末謝恩セールを行った。いつものように沢山のお客様が来店し、いつものようにスタッフ全員フル回転。皆様有難うございました。

 その後、ちょっと嬉しいことがあった。朝、何気なくポストからから新聞を取ろうとしたら、そこに『あらしのよるに』の第7巻が放り込まれていたのだ。第6巻で完結だと思っていたのに、先ず「あのままでは終われなかった」という帯コピーが目に入る。中を開く前に「誰のしわざだ?」と思った。袋にも入れずむき出しのまま・・・犯人は? すぐに二人の名前が浮かんだが、あの人たちがこんな風にするとは思えなかった。その後すぐに更に別の二人のどちらかだろうと想像し、その夕方には判明した。

 絵本『あらしのよるに』の第一話は、10月1日の『ちとしゃん亭』で絵をスライド映写して、S・山口氏の三味線、ギターの伴奏入りで私が朗読したものだが、私がいきなりやったということもあってか思いのほかお客様に好評を博した。第六話まであるが始めの話が一番好き。判明した犯人のくれた第7巻を開いて読む。「む、ふふっ・・・。」