店主日誌
2007年9

9/9(日)

 毎年荒川区の総合スポーツセンターで行われるイベント『あらかわの伝統技術展』に三味線かとうも参加している。7日から3日間、今日が楽日。関東から東北、北海道を縦断した台風は7日の朝のうちに東京上空を通過したので、初日は雨は降らなかったが風が強くお客さんの出足は少なかった。夜のNHKニュースで私が仕事をしているところが映ったそうだ。

 昨日は晴天で満員の盛況。山口繁夫巨匠と真明名人の三味線演奏有り、様々な職人の技術が展開されている。

9/2(日)

 この4、5日間、こないだまでの猛暑が嘘のように涼しい。でもまさかこのまま、秋になるとは思えないし、まだ残暑は来るに違いない。先週の日曜日、午後に用があったが、つかの間の太陽を求めて葛西臨海公園に行ってきた。店からすぐの首都高速に乗ってしまえば20分で着いてしまう。公園の開園と同時に、いかにも陸上部の連中といった体格といでたちの高校生たちが先を争うように砂浜ではなく一番奥の芝生地帯を目指して足早に進んでいく。

 久しぶりに砂浜に体を横たえて、サングラス越しにまだそれほど強くない柔らかい太陽を直視する。お日様、久しぶり。この瞬間が大好きだ。目をつむって全身を脱力していく。遠くで「よぉーい、スタート! 次、B組スタートまで20秒前・・・5、4、3、2、1、スタート。」と女性マネージャーだろうか、勢いのある声が響く。先ほどの高校生達1組8人ほどが自分のいるところから50メートル位向こうを波打ち際を直線で走っていく背中が見える。向こうの到着点まで多分300メートルほどだ。B組が向こうに着くと少しして先に着いたA組がスタートする。何回かの往復を見ていると1組が約55秒から60秒くらいのタイム。呼吸を整えるまでに60秒、そしてスタート。その繰り返しが10回ほどあったろうか。1組多分3000メートル。規則正しく休みなく続いた。そのうちに私はうつ伏せになったまま眠ってしまった、よーい、スタートの爽やかな声を聞きながら。