店主日誌
2001年2月

2/25
(日)

★日本経済新聞に2月20日オーチャードホールでのコンサート『音楽創生〜日本の音・新世紀』の模様がB5版ほどの紙面で紹介される。上妻宏光はじめ若手邦楽演奏家達の活躍ぶりに賞讃の声。見出しは、〈邦楽ブーム、いま再び〉〈リズムはじけ、踊る個性〉〈民族音楽の融合、響き新た〉

2/6
(火)

★国本武春さんのワークショップが始まり、山口選手は三味線を持ってお手伝いに。

2/3
(土)

★柴田選手こと常磐津菊与志郎の生演奏を初めて見た。昨夜ラブ・ジェネのTHA ITCHU『艶新春江戸音衆(あでやかしんしゅん えどのみゅーじしゃん)』。江戸“一中座”で活躍中の10代から20代が中心の人気ユニット。浄瑠璃、三味線、お囃子の10人編成。「平成の三味線音楽の現状を危惧した十二世都一中が一座を従えて、江戸の粋を平成に伝える為にはるばる江戸からやってまいりました」と言うのを聞いて私は思わず拍手。「待ってました!」と声が出なかったのが悔やまれる。
常磐津菊与志郎の美しい御姿と三味線の音は快く、思わず「キクヨシロウー!」……またやってしまった。圧巻は2部の『将門』、適切なナレーションにグイグイ惹きこまれ、江戸人たちの洒脱な演奏ぶりに平成びとのDNAはこれでもかと刺激される。

2/1
(木)

★昨夜珍しくテレビで続けざまに楽しい番組を見た。NHKの人間ドキュメント『四万十川の仙人』。83歳の現役鮎捕り名人であり、猪捕り名人でもある。(ご老人)と言うには恐れ多い、この方を見ていると自分の方がよほど老人のような気がしてくる。名人の川と山での見事な仕事ぶりを紹介した後、最後にめっきり足の弱くなった奥さんの82歳の誕生日に靴をプレゼントする場面がある。地下足袋を脱いで、猪を仕留めて町で買った暖かい毛糸入りの靴を履いたお婆ちゃん。家の前の石垣に座ってその足を嬉しくてブラブラさせる。隣に座ったおじいちゃんの渋い笑顔……いよっ、人生の名人!

『新・真夜中の王国』で先日見たばかりの林英哲さんがゲストで出演。今年49歳になると言っていたが皺一つ無いきれいなお顔に先ずビックリ。1995年に当方主催のコンサートでお会いした時よりももっと若く見えた。お話しの中で、昔叩いていた時より今のほうが楽に叩けると言う。昔は今のように激しく叩けなかったとも。……うーん、又唸ってしまった。

ETV2001『老いをどう生きるか』坂田明さん出演。坂田さんのお話は声を上げて何回も笑ってしまった。ある時帰宅して、お腹が空いていてパンがあったので冷蔵庫から取り出したブルーベリージャムをたっぷりつけてガブリとやったら、これがなんとブルーベリージャムと思ったのが佃煮の海苔だったのだ。愕然としたと言う。これをにこりともせずに話す坂田さんに急に親近感を抱いた、と言ったら失礼になるだろうか。
若いときは力任せに吹きまくっていた。この2年程前にもうそんなことはやめた。もう年取っちゃたんだもん。と言ってあははははと笑った。これもまた、なんて素敵な笑顔。

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