12/31
(火)

 今月は日誌が書けなかったので振り返って主な出来事を記そう。上旬に『あらかわ伝統技術展』があり3日間出展。地域の数多くの職人さんたちに混ざって私も三味線の仕事を見せた。

 11日はNHK『趣味悠々〜本條秀太郎の三味線ちんちり連』に出演、本條先生のインタビューに畏れながらお答えする。たくさんの皆様からの反応あり、有難し。

 18日にフジTV『EZTV』の取材を受け、それが22日上妻宏光氏生出演の合間に録画が流れた。これも有難し。(有難しの意味は有りえないこと)

 20日はZEPP・TOKYOで『上妻宏光BEAMSライブツアー』千秋楽、大成功裡に終了。

 20日の『EZTV』のすぐ後に日テレで『NNNドキュメント〜SHI-BU-KI』が放送された。木下伸市氏の1年間を追った活動記録だが中身が濃すぎて見ながら唸りっぱなし。

 そして今夜、紅白歌合戦に木下伸市氏と上妻宏光氏があの中島みゆきの『地上の星』の直後に出演する。

 2002年も残すところあと数時間となった。今年の三味線かとうは新楽器『サイレント』に始まり『サイレント』で一年あっという間に時間が経過した。去年秋頃に発案して約半年、4月6日津軽三味線全国大会日比谷に間に合わせようとピッチを上げて試作品にこぎつけた。それは日比谷公会堂のロビーで見て聞いて弾いた演奏者たちを仰天させた。その時のことなどを参考にして何箇所かの改善点を列挙した時から本当のサイレント三味線の生みの苦しみが始まった。今年の真夏の暑さは尋常ではなかったがそれにも負けずスタッフたちは粘りに粘って8月2日発売に間に合わせる。それからも細かい改良を加えながら毎日を過ごした。新楽器製作の代表としてこの熱いスタッフたちの情熱と努力に感謝する。

 最後に、なんと言っても今年1年間ご来店下さいました沢山のお客様、電話やメールなどご注文頂きましたお客様、その他いろいろな場面でお世話になりました数え切れない皆様方に心より御礼申し上げます。皆様良いお年を。

11/29
(金)

 『夢絃21』を大衆演劇の世界で使用して頂いている熊本の劇団が東十条の篠原演芸場に来たので見に行く。ここに来たのは下町の玉三郎、梅沢富美男以来だからもう20年ぶり。

11/25
(月)

 東京芸術劇場で『西潟昭子の世界 リサイタル2002』を見る。7作品は改訂2曲を含めすべて委嘱初演作品。そのうちの作曲・三枝成彰、作詞・林あまり、唄:西潟昭子、三絃:山本普乃の「裸の休日」に特に感銘した。

11/22
(金)

 林英哲の『若冲の翼』を渋谷のオーチャードホールで見た。何回も聞いた曲があったが英哲さん、木下さんの今までに増して力のこもった演奏ぶりに圧倒される。私たちの席の近くに坂東玉三郎が座っていた。

11/20
(水)

 『六三四』のライブを川崎クラブチッタで見る。発売中のCD『宮本武蔵』からの抜粋が主だが音のまとまりも良く、特に私はこのライブを楽しみにしていたので嬌声を上げてはしゃいでしまった。

11/19
(火)

 毎日のように『夢絃21』と『夢絃21サイレント』の音だしチェックが続いている。狭い店内に細かい電気部品や、多種のシールドが床を交錯して散乱している。音がなかなか決まらないとスタッフたちも殺気立ってくる時がある。

11/17
(日)

 久保田祐司君が出る演劇公演を阿佐ヶ谷へ見に行く。『夢絃21』が芝居で使用されるのはまだ珍しい。

11/16
(土)

 3日から9日まで1週間の歳末謝恩セールが終わった。ご来店の、沢山のお客様ほかメールや電話での商品の注文など有難く感謝、合掌。
 ほっとする間もなく12日は、来月から始まるNHK『趣味悠々』の番組取材で本條秀太郎先生が来店、有難くお話させて頂く。この放送日はまだ決まっていないが決まり次第、ドッキドキ、公開しなくては・・・。 
 13日は、上妻宏光さんが『徹子の部屋』に出演したのに片付けの大混乱の中ですっかりビデオのセットも忘れる。夕方、上妻氏来店、帰ってからビデオで見るそうだ。今日はすこぶる体調が良さそう、笑顔を見るとホントにほっとする。
 15日深夜、『林英哲ニューヨークライブ』の初めだけ見ようと思いながら「うわ!、うわ!」と3曲見てしまう。あとは22日のオーチャードホールを見てからとビデオを今度は間違いなくセットして(3倍速だったり、チャンネル間違いであったりするのだ)就寝。

9/29
(日)

 前の記述から早や2ヶ月が経とうとしている。いや4月6日、日比谷の津軽三味線コンクールから半年近く・・・何という早やさ。今年の夏は新楽器『夢絃21サイレント』の製作で追われた。すでに30丁以上の納品を済ませたが、お客様に気に入っていただく為の音作りに毎日入念なチェックを重ねている。
 エレクトリック三味線『夢絃21』や『夢絃21サイレント』のことなどをお買い上げ頂いたお客様がネットで話題にしてくださったり、口コミで伝えていただいているお蔭もあって、今まで考えられなかった現象が起きている。それは東京近郊のお客様以外の遠距離からのご注文であったり、問合せが相次いでいること。お顔を合わせたことのないお客様から三味線のご注文を頂くというのは長い三味線の歴史の中で非常に珍しいことだと思う。それだけに一丁の三味線の納品には心してかからないといけない。

8/1
(木)

 『日本の音フェスティバル2002・大阪』に向けて出来たばかりの“新楽器”も車に積んで山口繁夫、真明両選手は早朝東京を出発した。


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