開発成功!すべらない糸巻 100%演奏に集中できる

  津軽三味線の可能性を広げたエレクトリック三味線「夢絃21」。いつでも、どこでも練習できるようにと考えられたサイレント三味線。これらを開発してきた「三味線かとう」がまた新製品を開発した。「すべらない糸巻」だ。

  開発のきっかけは、「糸巻が落ちてこなけれぱ、100%演奏に集中できるのに」という奏者の声だった。三味線の習い始めに誰しも苦労するのが糸巻の扱い。押し込みながら回せぱ良いというものではない。微妙な手加減が日本的で奥深い楽器であるが、この扱いで挫折する人も多いはず。そんな人たちにとって朗報だ。

 開発から製品化まで4年を要したこの糸巻の特徴は、ラクに回すことができ、止めたいところで止められるということだ。そのため従来の糸巻のように、回したのちグッととめる必要がなく、カがない子どもや高齢者でも簡単に扱うことができる。演奏中に糸が伸ぴても、安心して糸巻を触ることができ、調子を変えるたぴにドキドキすることもない。

 仕組みは、糸倉の福林に摩擦抵抗を作る仕掛けがあり、滑り落ちないようになっている。専用糸巻の写真A部分を六角ナットで調整すると、回転抵抗を調整することができる。10Kgのおもりを垂らしても滑り落ちてこないように作られているため、子どもや女性が10本くらいの高さで唄う際に調子を高くしても滑り落ちてこない。短棹で弾かなくてもよいということだ。(お)

津軽三味線と太鼓の月間情報誌 バチ2(BACHI−BACHI)2004年7月創刊号より