津軽三味線と太鼓の情報誌『バチ2』2006年4月号より

●写真左から 小山「Sootheならではの音楽を聴いて下さい。お楽しみに!」新田「三味線がしゃべっているところを聴いてください」柴田「先輩の胸を借りる気持ちでがんばります」浅野「嬉しいです。緊張しますが、がんばります」

 小山豊(24歳)、新田昌弘(21歳)、柴田雅人(20歳)、浅野祥(16歳)の4人が、8月26目、東京のサンパール荒川でガチンコ勝負に挑む。ここ数年、各地の津軽三味線全国大会で入賞・優勝し、注目を集めるつわもの達だ。仕掛け人は、一昨年、バンドコンテストを初めて開催した三味線かとう。バンドコンテストの第2弾として位置づけ、第1部で各奏者を中心としたバンドが腕を競い、第2部で三味線1挺によるバトルを展開する。題して「東京バトルU」。

 小山はギター(丸山力巨)、ドラム(松田翔)、ベース(前田貴廣)、和太鼓(加藤拓哉)とのグループ「Soothe」、新田は今夏全国ツアーを予定しているアメリカのギターリスト・Dean Magrawとのユニット、柴田は2月にデビュー公演を開いたばかりの和太鼓4人(三浦公規21歳・千葉響13歳・千坂栄介20歳・石田陽祐19歳)と妹2人(佑梨・愛)の三味線との「閃雷MAX」、浅野は同い年のエレクトーン奏者・長門暁との「B-bloods」とアプローチの異なったステージになる。

 4人は、同世代でのステージはありそうでないことなので楽しみだという。すでにアルバムも出して多方面で活躍する小山、新田に、仙台を拠点に活動する柴田と浅野がどう挑んでいくのか、ひとつの聴きどころとなるだろう。

 常に“時代の風”を敏感に捉え、かつて佐藤通弘、木乃下真市、上妻宏光らのバトルも仕掛けた三味線かとうの加藤金治氏は、「彼らには若いことの可能性を感じます。日々変わっていく彼らに期待しています」。(お)

 

津軽三味線と太鼓の情報誌『バチ2』2006年7月号より

 各地の全国大会を席巻する若手奏者4人が繰り広げるバトル。第1部は、各奏者を中心としたユニットによる競演。小山豊はライブハウスや海外で活躍中の「Soothe」、新田昌弘はアメリカのギターリスト・Dean Magrawとのユニット、柴田雅人は2月にデビューした和太鼓&津軽三味線の「閃雷MAX」、浅野祥はエレクトーン奏者・長門暁との同級生コンビに尺八奏者・き乃はちを迎えた「B-bloods」と、それぞれの個性が光るステージを展開。第2部は、三味線曲弾きによるバトルで火花を散らす。ちなみにこの日、三味線かとうが開発したエレクトリック三味線「夢絃21」の新バージョンが使われる。これまでのものよりさらに、バチのアタック音などを繊細かつクリアに響かせられるのが最大の特長だという。